衣類害虫図鑑
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衣類を食べる虫がいることは知られていますが、その実態を知っている人は少ないかもしれません。
マンションなどの気密性の高い住環境において、清潔にしていれば虫食いは起こらないと思いがちですが、外から飛んできた虫が卵を産みつけ、その幼虫が衣類を食べるので「衣類の虫食い」はどこでもどなたにでも起こり得ます。
日本にいる主な衣類害虫は「イガ」「コイガ」「ヒメカツオブシムシ」「ヒメマルカツオブシムシ」の4種類です。衣類を食べるのは幼虫の時期です。
自然界では鳥の巣などに生息しており、成虫が外から家の中へ侵入する場合があります。家の中では、家具の裏などホコリがたまる場所が発生源になることも。
幼虫は暗い環境、成虫は成熟すると明るい環境を好みます。そのため、光を反射する白い衣類などに誘引されて産卵、衣類を取り込む際に、卵が家の中に持ち込まれてしまうことも。
気温15〜25℃、湿度60%以上で活動が活発となり、暗い場所を好みます。繊維の塊であるホコリも栄養になるため、ホコリのある場所が発生源になることも。
高い衣類ほど食べられやすいと言いますが、カシミヤ・ウールなどの動物性繊維は細く、柔らかいため、虫が一番食べやすい繊維となっており特に注意が必要です。その他、綿・麻などの植物性繊維はもちろん、食べこぼしや汚れがついていると、化学繊維まで食べられてしまう可能性があります。